
暑い日は夾竹桃の花を思い出す。今日は「広島原爆の日」平和公園の川沿いに咲いていたのは、暑い夏の昼下がりのことであった。もう何年前になるんだろう、8月6日にそのような経験をしたのは。
父親が亡くなって30年が過ぎる、その父親が若い時、何歳のころだったか、8月6日の朝、広島の上空にあるキノコ雲を見たと話してくれたことがあった。遠く対岸に居て、たぶんこのような光景だったろうか。

父は1939年に発生した日本とソ連の軍事衝突があったノモンハン事件において飛行機に乗り組み参戦していた。自分の幼少の頃のこと満州での話を聞いたことがあった。三菱神戸に勤務していてそこから出て行った。しかし結核を患い実家に帰って長年療養をしていた。その時に広島に原爆が投下され、海の向こうの上空に上がるキノコ雲を見たんだろう。戦争だけはダメ、と口酸っぱく話していた。それと、以後旅行にも航空機だけは乗ることがなかった。
このところ戦争にまつわる話がラジオ・テレビに出る回数が多い。その中には、

神風特攻隊のことも報じられる。あまりにも悲惨な過去である。二度とこのようなことがあってはならない。美化してはいけない。
そして戦争のことだけでなく、自然災害も避けることが出来なかった。

やっぱり何があろうとも、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」と説いた宮沢賢治の言葉が突き刺さる。